Exai

  • artistAutechre
  • title: Exai
  • labelWARP
  • catNo: WARPCD234
  • format2CD

2,515円

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20年を超えるキャリアにおいて、常にエレクトロニック・ミュージック・シーンのカリスマであり続けるショーン・ブースとロブ・ブラウンによる孤高のユニット、オウテカ。ヒップホップ~ビート・ミュージックへの深い愛情を、時間軸やアングルを自在に操りながら、異次元のファンクネス、そして美しいエレクトロニック・ミュージックへと昇華させてきたふたりが作り出す待望の最新作『エクサイ』は、2時間32秒にも及ぶ史上初となる2枚組超大作となった。

インスタントなインターネット・ミュージックに中指を立てるかのように、完璧なまでに計算し尽くされた音像、音圧、ビート、そして美しきサウンドスケープ。
90年代初期のアーティフィシャル・インテリジェンスを牽引した『インキュナブラ』『アンバー』。トム・ヨークが影響を公言し歴史的傑作『キッド A』の布石となった名盤『コンフィールド』の革新性、そして記念すべき10作目となった『オーヴァーステップス』での息を飲む美しさ。今作は『オウテカとは何か?』という問いに答えるかのような超大作となっている。インターネットの海原を漂うファスト・ミュージックの数々が、一瞬で霞む無数の粒子が飛び交う至高のサウンドデザイン。その中で、時空を歪めるぶっ飛んだ視点と、聴く者を異次元へと導き発狂のダンスへと促すハードコアなカットアップ・ビート、そして我を忘れるほど美しいサウンドスケープが突如として立ち上がる。

再びエレクトロニック・ミュージックの歴史はオウテカによって更新される。

オウテカが2010年に発表した前作『オーヴァーステップス』は、その長いキャリアにおいて、新たな10年を告げる傑作であった。あの作品をはじめて聴いたときの鮮烈さも確かに記憶に残っているが、いまこそそう断言できる。なぜなら、『オーヴァーステップス』でオウテカが久しぶりに聞かせた美しいメロディと和音が、この野心的な2枚組の新作『エクサイ』で、さらなる複雑さをまといつつ息づいているからだ。
ディスク1の2曲目、”irlite(get 0)”を聴いてみよう。オウテカのシンボルであるインダストリアルめいたランダム・ビートが底を這う上で、電子音が確かに歌っている。ビートはさらに乱れ、曲はやがて『ガンツ・グラフ』のようなファンクを通過し、そして不穏なメロディが奥で鳴り響くエレクトロへと突入していく。耳は音のひとつひとつに奪われ、気がつくと10分のトラックが終わっている。1曲のなかにオウテカの革新の歴史があり、それが全17曲(日本盤はボーナス・トラックを加えた全18曲)、2時間を超える体験となって繰り広げられる。
『エクサイ』は真の意味での大作である。ここには『LP5』から『コンフィールド』で極致へと至ったビートのカオスがあり、『インキュナブラ』『アンバー』あるいは『ムーヴ・オブ・テン』で聞かせたトリップ感とダンス・カルチャーへの忠誠があり、最大の影響元のひとつであるオールドスクールのエレクトロのグルーヴがあり、初期の美しいアンビエントがあり、それらがたんなる順列組み合わせではなく、緻密に絡み合いながら現れては消えていく。音の構成要素こそ、これまでのオウテカの歴史を辿るものであるが、結果としてそれらが作り上げるものはさらなる実験で組み立てられたものである。 そして、オウテカは相変わらずリスナーへの挑発的な態度を崩そうとはしない。こうした複雑性を整頓することなく、意表をつく曲順で(それも計算の上だろう)繰り出されるものだから、聴き手は予想のつかない展開に翻弄されるしかない。だが、それでもアルバムがラスト・トラックの”YJY UX”ーー”Drane”あるいは”Drane 2”が10年以上の時を経て、より研ぎ澄まされた音の像を得て生まれ変わったかのような美しい旋律へと辿りつくとき、リスナーである私たちは全く新しい風景を見ている。『エクサイ』は、オウテカが20年かけて切り拓いてきたわたしたちの音への感性の道程であり、そして、この先への指標である。



この商品は2020年05月29日(金)に登録されました。

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