ナノループ 2.0

説明書



<必要なハードウェア>


ナノループ2.0はのゲームボーイアドバンスspで使用できます。


 ヘッドフォンは低音をよりよく聴くためには大きめのものが良いです。耳に入れて使う小さいタイプのものは、特にステレオ効果を使用するときは耳が疲れてきます。

 ステレオにつなぐときは、ゲームボーイをTapeINもしくはLineINの端子に接続すると一番良いようです(アダプターは別売り)。あればイコライザーも使うと良いでしょう。また、ナノループはステレオ機器によって音の響きにかなり違いがあります。




<ナノループ2.0について>


 ナノループはステップシーケンサーです。16ステップ(もしくはそれ以下)からなるループが繰り返し演奏されます。このステップはシーケンサー上で縦横44のマトリクスとして表示されます。ループを構成する個々のステップの音量や音の高低等のパラメータをひとつひとつ調整できます。このようにして作成したループを「ファイル」として保存することが出来ます。

 ナノループ2.0では8チャンネルを同時に演奏することが可能です。

 

使用方法はエレクトロニック・ミュージックのニーズに合うように構想されており、リズムの構成とジンテーゼ・パラメータの高速な加工処理を優先し、小型の音楽機器にありがちな附加的・補助的な音符機能はあえて省きました。よって、あらかじめ用意された音階がなく、半音とオクターブステップしかないので、和音のメロディーをねらって作るのはやや難しいです。



使用方法


ゲームボーイに電源を入れ、任天堂のロゴのあとにnanoloopのロゴが表示されます。ナノループを起動するには、任意のボタンを押して下さい。

(ナノループを終了するには、ゲームボーイの電源を切ります。)



<グローバルショートカット>


ナノループにはメニュー画面がありません。そのかわり、ボタンを押すまたは長く押す、2つのボタンを同時に押すといった、シンプルなボタン操作でコントロールすることができます。

基本的な操作を紹介しましょう。


セレクトボタンを押す(以下、セレクト:と表示)と、マルチチャンネル画面と単一チャンネル画面が切り換えられます。またどの画面からでも、セレクトボタンを押すことでチャンネル画面に戻ることができます。


スタートボタンを押す(以下、スタート:と表示)と、単一チャンネル画面の場合はステップシーケンサーとインストロメントエディターが切り替わり、マルチチャンネル画面ではマルチチャンネルステップシーケンサーとパターンオーダーエディターが切り替わります。また、ファイルモードを使用している時はソングモードとトラックモードを切り替えます。


スタートボタンを1秒以上押す(以下、スタート long:と表示)と、ファイルモードになります。


セレクトボタンを1秒以上押す(以下、セレクト long:と表示)と、ソングエディター画面に切り替わります。


スタートボタンとセレクトボタンを同時に押す(以下、スタート+セレクト:と表示)と、セッティング画面に切り替わります。


A、B、L、Rボタン(以下A、B、L、Rとのみ表示)は状況によって使い方が異なります。


カーソルは十文字ボタンで動かすことができます。データを編集するにはBボタンと十文字ボタンの上、下、右、左ボタン(以下は上、下、左、右とのみ表示)を同時に押す必要があります。Aボタンと十文字ボタン(以下、A+左/右というように表示)を同時に使用する場合は、例外を除いてパラメータを選択する時に使います。




シーケンサー


シーケンサーは2つのモードで操作することができます。

シングルチャンネル画面とマルチチャンネル画面です。

シングルチャンネル画面では一つのチャンネルの各スッテプ毎にパラメータを編集できます。また、インストロメントのパラメータを編集することができます。マルチチャンネル画面では全てのチャンネル(8チャンネル)が画面に配置されており、ステップとチャンネルのボリュームの調節、イベントのカットアンドペースト、パターンのシフトとシャッフルができます。




シングルチャンネル画面


ナノループのスタート画面はシングルチャンネル画面モードです。カーソルは第1チャンネルのボリュームセッティングにあります。



上/下/右/左(上または下、、、):ステップを選択


B+上/下:ステップのパラメータを編集


B+左:ステップのカット


B+右:ステップのペースト


A+上/下:チャンネルの切り替え


A+右/左:編集するパラメータの切り替え


オフセットパラメータには2つのモードがあります。スタンダードでは調節可能なディレイ効果とともに1つのステップで音が2回鳴ります。値がゼロ(ステップの左端)の場合、A+下でシングルディレイモードに切り替えられます。そうすると一つの点だけが表示され、そのステップでは1回だけ音が鳴るようになります。


R/L:パターンを前方か後方にシフト


R+L:パターンのシャッフル


セレクト:マルチチャンネル画面へ


スタート:インストロメントエディター




インストロメントエディター


インストロメントエディターではシンセサイズパラメータとグローバルチャンネルパラメータを設定できます。


パラメータの値はB+上/下で変えられます。

<チャンネルボリューム>


B+左:ミュート

B+右:最大音量



<ボリュームエンベロープ>


サウンドは音量ゼロから始まって最大値までアタックの速度によって大きくなっていきます。最大の値のときゲートタイム(最大ボリュームの持続時間)が残ります。ゲートタイムはゲートパラメータで各ステップ毎に調節できます。音のリリースは4分の1の値まではリリース1で設定された速度で減少していき、そこから先はリリース2で設定された速度でゼロまで減少します。




注、r1がの差が極端な場合はr2にはエフェクトがかかりません。



<フィルター、モデュレーションエンベロープ>


基本的にはボリュームエンベロープと同じです。しかし、リリース2の替わりにサスティン(効果の持続)があります。

サスティンの下にカーソルをあわせ、B+左/右でゲートモードをオフ/オンします。オフになっているとサスティンの下に小さな点が表れます。ゲートが設定されている場合はボリュームエンベロプと同じように作用しますが、設定されていない場合は、アタックのすぐ後にフィルターのリリースが始まります。オフに設定してあると、ボリュームのゲートタイムのあいだ、特徴的に音色が変わります。




注、サウンドタイプでノイズが選択されていると、エフェクトはかかりません。しかし、同じようなエフェクトがピッチLFOで得ることができます。



<サウンドタイプ>


B+右/左:シンセサイザーのタイプを選択



矩形波、ハイパスフィルター

B+上/下:パルス波の幅の設定(3段階)




矩形波、ローパスフィルター

B+上/下:パルス波の幅の設定(3段階)




FMシンセサイザー

周波数(F=フリクエンシー)変調(M=モジュレーション )

B+上/下:キャリア、モジュレータ1、モジュレータ2の比率の変換(1:1、1:2、1:1:2、1:2:2、1:7)



ノイズ

B+上/下:カットオフフィルターの設定(15段階)



<オクターブ>


非常に低い値もしくは非常に高い値はインフラまたはウルトラソニックサウンドになることがあります。従って実質上インストロメントはミュートされます。



<ピッチLFO>


サイン波は頻繁に変調します。周波数と振幅(amplitude)は対数により増えてゆき、FM端数によって軽くデチューン(音のズレ)されます。サイン波の振幅のコントロールは、B+左でLFOのトリガーをオン、B+右でオフにできます。オフにするとamplの下に小さな点が表示されます。オンにすると、ウェーブの位置はイベントごとにリセットされます。周波数のコントロールは、B+右でピッチの上昇から始まり(freqの下に小さな点が表示されます)、B+左でピッチの下降から始まります。例えば、下降から始まるピッチに設定し、ボリュームエンベロープでリリース値を減らすことにより、様々なタイプのビートとして使用することができます。



<パターンレンジ>


パターンレンジの設定は1から16段階あります。




A+上/下ボタン:チャンネルを変える

上:パターンオーダーエディター

R:ライブサウンドのトリガー(ライブモードでサウンドのセッティングができます)

L+R:ライブモード

スタート:シーケンサー

セレクト:マルチチャンネル画面へ

スタート long:ファイルモードへ

セレクト long:ソングエディターへ



ライブモード


インストロメントエディターが表示されている状態でL+Rを押すとライブモードになります。ライブモードでは各ボタンを押すことで直接サウンドを作ることができます。


A:サウンドのトリガー


B:サウンドのトリガーと記録


L:サウンドの消去


右/左:編集するパラメータの選択


上/下:パラメータの編集


カーソルを右端まで移動させると(アイコンは最初は空白になっています)、上/下でチャンネルを変えることができます。

レコーディングはボタンを押したその場所で記憶されますが、狙ったステップにヒットさせるのはなかなか難しいです。また、ライブモードはエフェクトとして使用するには向いていますが、規則正しいパターンを編集するには不向きです。たまにA/Bがステップにヒットしているにもかかわらず、音がでない時があります。


セレクト:インストロメントエディターに戻る




パターンオーダーエディター


各チャンネルは16ステップから成るパターンを7つ持っています。各チャンネルには112個のステップがあるということです。パターンオーダーに4つのパターンを選び順番に再生することができます。1134というようにパターンを重複させることも可能です。




A+上:現時のパターンをコピーする


B+上/下:パターンへ移動


A+下:パターンのペースト


B+左/右:マルチパターンモードのオンとオフ


A+左/右:プレイバックスピードを変える

(速度は16進法によって変えられます。つまり、10は16にあたり、10から15までの値はアルファベットで表しています。これはナノループだけのフォーマットです。20はおよそ120bpmにあたり、1Fはおよそ123bpmにあたります)


下:インストロメントエディター

スタート:シーケンサー

セレクト:マルチチャンネル画面へ

スタート long:ファイルモード

セレクト long:ソングエディター



マルチチャンネル画面


マルチチャンネル画面では各チャンネルがどのように相互に関連し合っているのかが一目で分かるようになっています。また、シーケンサーとチャンネルのボリュームを簡単に変えることができます。





上/下:チャンネルの選択


左/右:ステップの選択


B+上/下:ステップのボリューム調節


B+左/右:ステップのカット/ペースト


A+上/下:チャンネルのボリューム調節


A+左/右:チャンネルボリュームのミュート/マキシマライズ


R/L:パターンを前方/後方にシフトさせる


L+R:パターンをシャッフルさせる


スタート:シーケンサー

セレクト:マルチチャンネル画面へ

スタート long:ファイルモードへ

セレクト long:ソングエディターへ


A+B:チャンネル名の編集



チャンネル名の編集


右/左:カーソルを動かす

B+上/下:文字の編集

L+R:ランダムに名前をつける

スタート:マルチチャンネル画面に戻る





ファイルへのアクセス




チャンネルとソング(複数のチャンネルの組み合わせ)はファイルスロットに保存することができます。


スタート:ソングモードとチャンネルモードの切り替え


ソングモードではファイルスロットはアルファベットで表示されます、チャンネルモードでは16進法の数字で表示されます(上記参照)。また、チャンネルには8個のバンクがあり、合計122個のトラックを保存することができます。



<チャンネルモード>


上/下:チャンネルの選択


左/右:ファイルスロットの選択


B+右:チャンネルの読み込み


B+左:チャンネルの保存


A+上/下:バンクの選択



<ソングモード>


左/右:ファイルスロットの選択


B+上:ソングの読み込み


B+下:ソングの保存


L+R long:ハードディスクレコーディングモード



<フラッシュメモリーによるバックアップ>


データは通常バッテリーにバッファされるSRAMメモリーに保存されます。しかし、ナノループではそれ以外にバッテリーに頼らないフラッシュメモリーにも保存することができます。バッテリーが空になった場合、データをフラッシュメモリーから復帰させることが可能です。

フラッシュメモリーはかなり遅いので、一般的にはファイルの保管には使用されていません。また、アクセス中にサウンドが中断します。

SRAMバッテリーは普通は長年の使用に耐えられるようにできているので、毎回フラッシュメモリーによるバックアップととる必要はないでしょう。


A+B+下:全てのファイルメモリーをフラッシュメモリーにバックアップする


A+B+上:全てのファイルメモリーをフラッシュメモリーから復帰させる


(フラッシュメモリーを復帰させると、SRAMメモリーのの上に書き換えられます。つまり、SRAMメモリーの内容は消えてしまいます。バッテリーが無くなったと思われる時にだけ使用しましょう=cart battery is empty)


注、フラッシュメモリーへのバックアップの途中でGBAの電源を切るとデータが失われる可能性があります。




<PCハードディスクへのレコーディング>


上/下:ボリュームの調整(サウンドが雑音に変わってしまうので自動的にミュートになっています)


A:選択されたスロットのファイルを伝達開始


セレクト:ファイルモードに戻る


必要なソフトウェアは無償でダウンロードできます。ハードディスクレコーディング機能の使用法等の詳細はwww.nanoloop.comでをご覧ください。



<リンクケーブルによるデータの交換>


リンクケーブルで2つのナノループをつなぐことによってループやソングのデータを交換することができます。

まず、A+右を押して両方のナノループをコミュニケーションモードにしておく必要があります。一度コミュニケーションモードにしてファイルを読み込むと、そのファイルは別のナノループのメモリーから取込まれています。データの伝達が行われている時には両方のナノループ上にアイコンが表れます。このアイコンは時々点滅することがあります。また、ケーブルの状態によって上手く行かない場合が多々あります。

データの伝達は非常に遅く、1つのチャンネルを転送するのに30秒以上かかり、1つのソングは最高5分程度かかります。ソングの転送ではソングデータは転送されません。8チャンネルだけが転送されます。

ローカルファイルモードに戻る場合、もしくはデータの交換を中止する場合はA+左を押してください。



<カートスワッピングによるデータの交換>


より簡単で速いデータの交換の方法です。交換したいループやソングのデータをナノループのソース上に読み込み、それが作動している間にGBAからカートを抜き取り、別のナノループのカートをGBAに差し込みます。そして、差し込まれた別のナノループのファイルスロットに保存します。カートが差し込まれていない状態では、サウンドはハードスクラッチノイズとなるので、まずGBAのボリュームを下げておくことをお進めします。

この方法で通常は上手く行きまが、ごくたまにカートをもう1度差し込んだ時にGBAがリブートを起こしナノループが再起動することがあります。データの消失を防ぐためにも、カートスワッピングを始める前にフラッシュメモリーによるバックアップ(上記参照)をとっておくことをお進めします。




ソングエディター




上/下/左/右:ステップとチャンネルの選択


B+上/下:ステップパターン、ボリューム、カットオフの編集


B+ 左/右:現時の値を次のステップにコピー


A+左/右:パラメータの選択(パターンナンバー、ボリューム、カットオフ)


A+上:現時の位置でループ再生する(この機能はソング全体を再生させないでプレビューさせます)


スタート:現時の位置で曲の停止と再生


L/R:前/次のページへ(10ページまであります)


セレクト:マルチチャンネル画面に戻る


ソングエディター画面では、パターンのボリュームは最初はゼロに設定されています。つまり、ミュートになっています。シーケンサーに戻ると、音は復帰しています。



セッティング


上/下:セッティングを選択


B+上/下:設定を変える


<sync>


MIDIディバイスや別のナノループの従属的装置としてナノループをシンクロさせたい場合はexternalを選択します。2つのナノループをシンクロさせるには、まづは両方のナノループをexternalに設定し、それからどちらか一方をinternalに設定し直します。


<dither>


オンにするとノイズを加えることで8ビットの量子化ノイズを切れ目なくスムースにします。使用法は音楽の種類とその人個人の経験によります。

<eq>


auto(automatic)では現時のチャンネルのボリュームを平均化し、最大にします。またノイズとシグナルの比率を最適化します。例えば、1つのチャンネルだけオンになっていて、その他のチャンネルが全てミュートになっている場合、まるで8個全てのチャンネルの音量が最大に設定されているかのように、そのチャンネルの音量が約8倍になります。もし、ミュートのチャンネルとミュートしていないチャンネルが混合して存在している場合、各々のチャンネルのボリュームは影響し合います。このエフェクトが必要ない場合はeqをman(manual)に設定しておきます。




フィルターアダプターの図解



C1とC2は2.2ミクロファラッドのコンデンサーです。