The Heavenly Ladder

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芸術は爆発だ!! アドルフ・ヴェルフリを知っていますか?
救世主か、はたまた正真正銘の狂人か。 「ドグラ・マグラ」的に頭が大パニックを起こすトンデモ音楽の登場!


★とんでもない人物がいました。アドルフ・ヴェルフリ (1864-1930)はスイスの画家、作家、詩人、図案制作家として、アール・ブリュット(アウトサイダーアート)すなわち専門教育を受けていない制作者のアートを代表する存在ですが、何と作曲も残していました。経歴がすさまじい。極貧の石工の家庭に生まれ、幼時に虐待を受けるものの6歳で父が家族を捨て、7歳で母が亡くなると天涯孤独となりますが、「姦」の字の入るハレンチ極まりない犯罪を3度も繰り返し(三度目の被害者は3歳!)、1895年に刑務所ではなく精神病院に収容され、以後生涯をそこで送りました。
★精神病院内で1899年から絵を描き始め、1908年からは「揺篭から墓場まで」と題された3,000ページにわたる小説を綴り始めます。これはヴェルフリ自身の超自我である8歳の少年ドゥフィが世界中を巡る空想の探検記で、旅した地域の距離、高度、深度から街、山、川、橋の列挙と複雑な地図まで添えた、とても精神を病む人の手から生まれたとは信じがたい精緻なものとなっています。その物語の挿絵として描き始めたドローイングが、これまた驚く程のマニエリスムで、一見マンダラかペルシャの細密画風な独特のオーラとエネルギーを放ち、気に入る方も多いはずの美しさを示しています。
★1916年には誇大妄想も極まり、「聖アドルフ巨大王国」を建設、自らを聖アドルフ2世と命名、その王国を祝福してポルカや行進曲などの作曲まで始めます。病院では、自分が作曲した自らを称える歌をラッパで吹き鳴らしつつ描くヴェルフリの姿が見られたという笑えない話が残されています。
★ここに収められた楽曲は、ヴェルフリの残した楽譜をヴァイオリニストで作曲家のボドゥアン・ド・ジャエルが研究のすえ、自ら音にしたもの。彼は一見適当に音符を連ねただけのように見えるヴェルフリの音楽に、非常な個性と秩序を見出したとのことで、演奏も説得力に富んでいます。音楽はかなり珍妙ですが、何やら凄いものが潜んでいるようにも聴こえ、もしかしたら大天才の大傑作かもしれないと思うようになってきます。さしずめ音楽版「ドグラ・マグラ」と申せましょう。
★美術に興味のある方、既成の価値観を認めない方には是非聴いていただきたい、二度と手に入らぬ貴重盤。ハードカバー本仕立てで、彼の美術も鑑賞できます。 

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この商品は2011年08月07日(日)に登録されました。

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