レゴン・ラッサム(完全版)

2,700円

売り切れ
商品についての問合わせ
Wish List

バリ舞踊師でもあるジュクン・ミュージック/ウロツテノヤ子代表の小谷野哲郎氏の尽力のもとハイクオリティな録音がなされた労作です。ってこれは驚きましたよ。高音質で録音されたガムランの音の塊∞粒を浴びた瞬間、「伝統」「体験」「現地」といった前提の世界観が全て吹っ飛びました。 音にイメージと思考がとある方向へ機能的に導かれ、と同時に衝動的かつ暴力的にそれが潰されさらに遠くへ。再生時間は10進法で表現するのは不可能ですが、一応ある時間になったら音は止まってくれます。 もちろんガムランの幻想的な調べに浸れる快楽的な音源でもあるのも確か。エアコンと電気消して闇の奥で聴きましょう。 (Shhhhh)

"バリ古典ガムラン最高峰ティルタ・サリ楽団による、幻のプログラム「レゴン・ラッサム」の完全版を世界初CD化!
"ティルタ・サリは、バリ芸能を世界に広めた立役者であるプリアタン村プリ・カレラン王家の当主であったグンカ・マンダラ翁によって1978年に設立されました。当時廃れかけていた古典的なガムラン楽器、レゴン舞踊の伴奏に最適な愛の神のガムラン「スマル・プグリンガン」を復興させ、プリアタン王家に連綿伝えられてきた伝統レゴン舞踊の継承を目的として一躍世界的に有名になりました。日本やアメリカをはじめ、数々の海外公演をこなすバリを代表する楽団であると共に、本物の伝統あるレゴン舞踊を今に継承しているバリでも稀少な楽団です。

今やバリ舞踊の代名詞ともいえるレゴン舞踊ですが、「レゴン・クラトン=王宮のレゴン」ともいわれるだけあって、元々王宮で育まれてきた芸能です。17世紀にバリ島中部スカワティ王家の一族の王が夢で見た天女の踊りを再現しようしたのがその始まりと言われ、当時少年に天女の仮面をつけて踊らせたというその仮面がスカワティ地方の王宮跡に建てられた寺院に今も残っています。最初はストーリーのない抽象性な舞踊でしたが、やがて王宮のお抱え楽師たちによってストーリー性のある部分が付け加えられ、様々な物語を演じつつ舞うものとして、王宮を訪れた賓客たちに向けて披露されるようになりました。様式として、まず物語とは関係のない雅やかで華やかな舞踊を見せるパートにストーリーを描く。レゴン舞踊の担い手は、舞踊教師にその才能を認められた子どもたちのみが習うことを許され、幼少より王宮に住まわせられつつ芸を身につけていきました。成長して王の側室となる例も少なくなかったようです。
このように王宮で生まれ育まれたレゴン舞踊をいまだにその歴史と共に継承している地域や楽団はバリでも数える程しかありません。ティルタ・サリ楽団はスカワティ王家の流れを組むプリアタン村プリ・カレラン王家直属の楽団として数百年の歴史を背負いながら後継者を育成し続けている、いわばレゴン舞踊プリアタン流宗家といった存在です。

バリ島は伝統芸能が盛んで有名なところですが、それでも、観光化や生活の現代化に伴ってその質は年々低下し、中でも各地域でつたえられてきたユニークで古典的な演目が消滅しつつあります。この状況を危惧し、伝統文化継承の一助となればと、ジュクン・ミュージック/ウロツテノヤ子代表の小谷野哲郎が旅行代理店大手のH.I.S.バリ支店の協力のもと、伝統文化支援プロジェクトを立ち上げました。その支援対象のひとつとしてあげられたのがティルタ・サリのレゴン舞踊。
バリ島でも稀有な本物のレゴン舞踊の伝統を受け継いでおり、今でも積極的にその継承に力を注いでいるとはいえ、それでも現代という時代の中で継承が難しくなってきている部分もあるのは否めません。特にレゴン舞踊の中でも最もポピュラーな演目「レゴン・ラッサム」は、半世紀ほど前に「全部を上演すると長過ぎて観光客が飽きるかもしれない」という理由により上演時間20分程度の短縮版が作られ、それ以来短縮版を中心に上演されてきたことでむしろ完全版の存在をしらない若い世代が増えてしまいました。このままではレゴン・ラッサムの完全版は映像にしか残っていないものになってしまう危険もあり、プロジェクトとして特別公演などを企画し、それをきっかけとして若い世代にレゴン・ラッサムの完全版を練習する機会をつくってきました。
そのような流れの中、演奏者達も「さすがにティルタ・サリ!」と唸らせるような、歴史と伝統に裏付けされた格調の高い演奏を取り戻し、この状態の演奏を録音しておきたいと感じ、録音しCD化することとなりました。



この商品は2015年08月20日(木)に登録されました。